封神演義


〜グレート・マザーB 妲己ちゃんの秘密

原作 藤崎 竜

1:1:0台本

*主な登場人物*(CVは参考までに)
伏義
(ふっき)

CV:結城比呂
「最初の人」の一人。封神計画の真の立案者。太公望と王天君が融合した姿。ジョカと共に地球に下り、ジョカの復活を恐れた伏羲は一人残った後、人間の肉体を借り王奕と名乗り元始天尊の弟子となる。人格は太公望に近いが戦闘能力はケタ違い。
蘇妲己
(そだっき)

CV:かかずゆみ
金鰲島出身の仙女で、その美貌で歴代の権力者をたぶらかし、殷以前の夏王朝の時代から人々を苦しめてきた妖狐。凄まじい力もさることながら、すばらしくよく切れる頭脳をもっている。

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伏義:ジョカの肉体を乗っ取ったな!!
   妲己(だっき)!!!

妲己:使い慣れない肉体(からだ)だから うまく歩けないわ

伏義:何とまぁ アホな事をしたものよ
   どういうつもりだ妲己(だっき)
   ジョカの肉体を乗っ取り 力を得て それで何をする!?

―飛び立つ妲己―

伏義:まてっ!!どこへ行くっ!!!

妲己:ついてらっしゃい太公望(たいこうぼう)ちゃんv
   あなたには最後に全てを教えてもいいわ

―ワープゾーンを越え、地球に向かう妲己―

伏義:むー・・・
   まぁ今さら あやつがわしらと戦うとも思えぬし・・・

―後を追う伏義と四不象―

妲己:ねぇ 太公望(たいこうぼう)ちゃんv
   わらわの真の目的がどこにあるのかわかってた

伏義:・・・・・・・・・・・・・・・
   少なくとも人間界とか仙人界とかそういうものは眼中になりように見えたのう
   わしらとのイザコザですら娯楽の一つでしかなかったのであろう?

妲己:そうよ
   わらわのたった一つの望みは もっと高い所にあったの
   それは この星の真の支配者となること・・・

伏義:・・・

妲己:むかし むかし
   ジョカと出会う前のわらわは ただ力のみを欲していたわ・・・
   仙人界と人間界の完全支配という夢にとりつかれ
   ゴージャス生活をしつつも一人修行にあけくれていたの
   そんな時にジョカと出会ったわ・・・
   最初は「このヒトの力をわらわのモノにしてやろう」って思ってたの
   野心家のわらわにとってそれは 超ステップアップじゃない
   でも ジョカと手を組んでから100年ぐらいたったある日・・・
   始祖・・・最初の人・・・
   彼らの存在は わらわにとって衝撃だったわ
   強大な力を持ちつつもそれを使わず
   この地球との融合を果たし 永遠を手に入れたヒト達
   わらわの信念は崩れた・・・
   始祖がした事に対してわらわの理想って なんて卑小なの!?
   わらわのしたい事って本当に そんな安っぽい事だったの!?
   始祖は この土ひと握りにも存在し・・・
   大地を潤し 生命に恵みを与えている・・・
   土にも 水にも 風にも ヒトにも
   全てに居る事ができたなら・・・

伏義:・・・・・・・・・・・・
   それがおぬしの答えか?

妲己:もともとジョカも この星と融合するはずだったわ
   だったら わらわが代わりにそうしても不都合はないでしょ
   バイバイ 太公望(たいこうぼう)ちゃん
   わらわは太母(マザー)となって ずっとあなたを見守ってあげる
   忘れないわ

伏義:ま・・・・・・
   待て妲己(だっき)・・・!!!
   まだ消えてはなら・・・・・・

―妲己に手を差し伸べる伏義 しかし、妲己は消えてしまった―










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